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スウェーデンのこどものうた(CD)

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¥2,600-(税別)-送料別途-

日本語訳詞とピアノ伴奏により始めて紹介される「スウェーデンのわらべうた」

訳詞・編曲…南沢博子
歌…大野路子(M1,6,8,11,15,16)/塩野雅子(M1,4,9,12,13,17)/南沢文晶(M1,10,16,17)/南沢優佳(M1,7,14,17)
子どもオペラコーラス…岡崎綾香(M1,17)/岡崎実麻(M1,17)/小川久未(M1,2,5,17)/鈴木奈央(M1,17)/田代菜津子(M1,4,17)/松室康子(M1,5,10,17)/渡辺実緒子(M1,17)/渡辺さやか(M1,17)
指導…小倉みち子(M1,17)
練習ピアノ…中川理映子

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こやま峰子さん

南沢さんがスウェーデンの生活の中で集めたわらべ歌が「スウェーデンのこどものうた」(発行、高輪出版社)となり上梓された折、多くの新聞、雑誌等でとりあげられ注目された。
ルンド市でともに過ごした二人のお子さんの描かれたくったくのない児童画が、わらべ歌の雰囲気を的確に表現していたことも、話題になった。
日本語訳詞で初めて紹介されたスウェーデンの古謡からおおらかなぬくもりが歌詞をとおして伝わってきた。素朴で軽快な歌に心蕉かれた人が多かったようだ。
そのような折、保育関係者やお母さん方から、「テープかCDはないのでしょうか?」「子どもたちに軽快で楽しい曲を聞かせたい」「ひるねの前に『ねむれよ、ぼうや』を静かな音量でながしてあげたい」「雨の日のお話の時間に愉快なメルヘン『ほら、きゅうりがおどっているよ』を聞かせてあげたい」との声が、しばしばとどいた。
南沢さんの方にも、そのような要望が沢山あったようだ。彼女は、それ等の願いをきちんと受けとめて、CDの実現にむけて行動をはじめた。
スウェーデンの歌を一人でも多くの方々に知ってもらいたい!という思いは日々、高じていったようだ。
スウェーデンの歌は多くの人たちの心に潤いをとどけられると信じ、熱い思いを抱きつづけて音の表現化に邁進した。
南沢さんの思いに賛同する人たちが不思議な縁で出会い、集まり、計画は着実に進展した。
喜ばしいことに、CDがついに出来上がった!
前回の楽譜絵本では言葉と絵と音符が私たちの前で燦然とかがやいていた。
年月の波にあらわれ、現在に伝えられてきたわらべ歌は豊かな明るさをまとい、確かな存在感をともない私たちのハートの扉をノックしてくれた。
南沢さんがスウェーデンの歌をプロデュースしたデモテープを聞き、おもわず一緒に口ずさんでいた自分に気づく。
スウェーデンのわらべ歌には、そんな親しみやすさがあり、メロディーは感覚的に胸にしみる。
これらの歌には、こどものみならず現代人に最も必要な安らぎと明日の希望が息づいている。
この度のCDで、さらに多くの人々にスウェーデンのわらべ歌が届き理解されることを、ひそかに祈るのみ。
日本から少し遠かったスウェーデンは南沢さんの築いた歌の架け橋で急に近くなった。
歌をとおして、二つの国の絆が確かになるにちがいない。
こんな素晴らしいことはないと信じたい。
南沢さんのかけた夢の架け橋に置くの人たちが行き交うことを、切に願う今日この頃である。

ホーカン・ルンドストロムさん

日本語で歌うスウェーデンの子どもの歌
多様な民族社会の中で、子どもの歌には多くの共通性が見出せる。
ヨーロッパ・アメリカ及び日本での調査によると、大都会において子どもが歌うという現象は、むしろ以前より頻繁に見られるようになっているという。
つまり、子どもの世界では口から口へと伝えられる歌謡の伝統は、現代メディア社会においてさえ生き続けているのである。
子どもは色々な種類の歌を教師、両親、兄弟そして遊び仲間から覚える。
幼児・児童文化において、これらの歌は各々に固有のライフサイクルをもっている。
その中でまず、人間の幼年時代を何代にも亙って歌われ続けてきた古謡があげられる。
古謡にはどこから来たのかわからないものも多く、また表面上は消えてしまったと思われたものが、原因がわからないまま突然また歌われはじめたりする。
この現象は同じく子どもたちのために作曲された歌にも度々起こる。古謡の他により新しい歌もある。
全く思いも及ばないようなルートではるかかなたから伝えられて子どもたちの愛唱歌になり、数えきれないほどのバリエーションを生み出す外国の唱歌もあれば、幼児用に新しく作曲された歌もある。
こういった新しい童謡の内、どんな歌が子どもたちが作っている歌の世界に受け入れられ、伝統的なわらべ唄の一つになっていくのか簡単には予想できない。
大人にはおよそ子ども向きとは考えられないような流行歌のメロディーさえ、子どもは選び得るからである。現代社会では子どもが歌を選ぶ時、テレビ、ラジオ、ビデオ、レコード、テープ、それに本などから大きく影響される。
この歌の洪水の中で、子どもたちの大好きな歌として歌い続けられるものはほんの一握りでしかない。
では、実際にどのような歌が子どもたちの愛唱歌になりえるのか。
その決め手になるものとして、歌のメロディー、歌詞の内容、遊びやダンスに歌われるものかなどの要素が考えられる。
けれども、同様のいちばん大切な役目は子どもたちにコミュニケーションの仕方を教えてることにある。
すなわち、歌は同年令の子ども同士、年上対年下の子ども、そして大人対子どもという関係において、そのつながりを確立させる働きをする。
多くの歌の中でわらべ唄になり得るものは、これら縦・横の関係の中で一番効果的にその機能を果たすものなのである。
そのために重要なポイントとして、その右端もつ柔軟性があげられる。
例えば、メロディーが様々な場面にたいおうして 変わり得るか、或いは歌詞が状況に応じてバリエーションやパロディーを生み出せるか、というような点である。
簡単に言えば、子どもたち自身がそこから何かを創り出すことができる歌かどうかということである。
したがって以上述べてきたように、子どもが実際に歌っている童謡を集めた本というのは、常に生き生きと活動し続ける宇宙の一片を掬い取って本という形に固めたようなものだといえる。
一般的に唱歌集に採用されるヴァージョンは、そのような流動性をもったわらべ唄の中で代表的と思われるものであり、レコードにする時にも同じことが行われる。
しかし、要はこれらの本やレコードに取り上げられた歌が、別な歌い方ができる歌かどうかという点なのである。
このCD及び同じタイトル出版された歌の本には、スウェーデンの同様を代表する愛唱歌が集められており、これらの同様はスウェーデンの子どもたちに毎日歌われ、またほとんどのスウェーデン人が一・二の別な歌い方ができるものばかりである。
ストックホルムで音楽教師をしていたアリス・テグネル(1864-1943)は、近代スウェーデンにおける民間伝承歌の分野で最も大きな影響を与えた人物のひとりであり、膨大な量の童謡を作曲している。
テグネルの歌は、「おかあさん、一緒に歌おうよ!」と題された一連の楽譜シリーズとして出版された。
これらの歌はかなり独特なものを持っているため、私たち、スウェーデン人はアリス・テグネル唱歌と呼び慣わしている。
19世紀から20世紀に入る頃から、彼女の大部分の作品がスウェーデンで最も親しまれている愛唱歌の仲間入りをして現在に至っている。
これらの歌のメロディーは口から口へ歌い継がれる内に大幅に変形しており、今では原譜の正確な音符はほんの一部の人にしか知られていない。
テグネルの唱歌は子どもたち自身の持っている歌の世界に組み込まれ、多くのものは新しい歌詞が付けられている。
アリス・テグネル唱歌のうち大部分は既存の素材を編曲したものである。
例えば「めえ めえ しろい ひつじさん」(1)は、イギリスのことば遊び歌のスウェーデン語版を別の作詞家が書きとめておいたものに、テグネルが曲を付けた作品である。
「ねむれよ ぼうや」(8)は、古くから広範囲の地域に伝わる民謡的な子守歌を編曲したもので、「どこへ いくの?」(10)と「りすと こども」(11)も、同じく民謡の編曲である。
「5がつの うた」(3,13)及び「まちの おかしやさん」(16)は、全くテグネル自身の作品である。
クリスマスに色々な形に焼くジンジャークッキーの伝統を扱った「ペッパークッキーの おじさん」(17)の詞には、テグネルがメロディーを付けた。
以上の内(1)、(11)、(16)及び(17)が今日最も愛唱されているテグネル唱歌である。
このCDに収められた他の作曲家による作品は、テグネルの作品より年代が新しい。
「トロルの かあさんの こもりうた」(15)は、1940年代に音楽教師、マルギッド・ホルムベリ(1912~)によって作詞作曲されたもので、”反対遊び”を駆使した滑稽な歌詞には子どもも大人も魅了された。
この歌は時にリフレインの部分で子どもの足の裏を軽く叩き(ブッフ)ながら歌われる。
クヌート・ブロディン(1898-1986)は、民族伝承わらべ唄の分野において、ただいな貢献をした人で、このCDに納められた唄の中では、「ちいさい ねこ」(12)を作詞作曲し、「ほら きゅうりが おどっているよ」(7)のメロディーを担当している。
後者の歌詞は作詞家、レナルト・ヘルシング(1919~)の作品である。
ヘルシングはその機知に富んだ、音声上巧緻な構造を持つ詩を通して、1950年代以降、童謡作詞家の権威のひとりとして活躍している。
作家、ブリット・G・ハルクヴィストの歌詞による「ねずみさん おうちは どこ?」(4)は1960年代半ば頃からみんなに親しまれている”反対遊び”歌である。
「すすめよ すすめ」(2)は民衆的な遊び歌であったが、今日のわらべ唄伝統の中では歌のみが残り、遊びの方は消滅した。
この曲はよく子どもが初めて何か楽器を手にする時に習う最初のメロディーとして使われる。
これは、「ちいさな かたつむり」(12)についても同様のことが言える。
「ちいさな ルッデ」(9)は遊び歌であり、「パパの こぶた」(14)はいつまでも繰り返し繰り返し歌える、終わりのない民衆的なふざけ歌で、石切場の石工達の労働歌として歌われた。
「ぼくの ぼうし」(5)はドイツ語の原歌をもとにしたもので、歌詞は絵の動きによって順々に替えられていき、最後は全く静かになって歌が終わる。
児童習俗の伝統的な系統を直接に伝えているのが、鬼遊び歌に属する「くまのこ ねている」(6)である。
メロディーは1700年代に活躍した、スウェーデンの民謡詩人、カール・ミカエル・ベルマン(1740-1795)の作品にまで遡って歌い継がれてきたものである。
このようにみてくると、南沢さんの「スウェーデンのこどものうた」の絵本は、まさしく子どもにおける音楽文化そのものを反映していると言える。
なぜなら、この本の歌の選択は日本人の子どもが実際にスウェーデン滞在中に歌っていたものを基本にしており、それは別な表現を借りれいわゆる”インテレルテュアル"な仕方でアプローチされたものではないということになるからだ。
今ここに、そういった経過を経て選集されたものが本とCDという形で世に出されるということは、この意味でも非常に興味深い出来事だと言える。
童謡はもともと国際交流には、はなはだ適した音楽形式なのだ。
また、ここに集められた歌は原語と日本語で紹介されているため、聴く者はスウェーデン語でも響きも味わうことができ、その利用範囲を大きくしている。
原語の違いはもちろん歌のメロディーやリズムに影響を及ぼす。
しかし、生きた童謡が変わっていくのはごく自然なことなのだ。
私はここに紹介されているスウェーデンの童謡によって、私たちスウェーデン人が味わってきた歌う喜びを、日本の子どもたち(もちろん大人たちも)がそれを日本語で歌う時に、同じように味わって頂けたらと願う者である。
そこから、この内のあるものがいつか日本の幼児・児童文化に根をおろし、子どもたちの大好きな歌になっていくかも知れない、そんな夢さえ抱けるのでは?

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